あん摩、マッサージ、指圧師の資格と学校

指圧の資格は、あん摩、マッサージ、指圧師法に定められた資格です。
あん摩、マッサージ、指圧師の免許を受けるには、厚生大臣に認定された養成施設でて三年間、指圧理論、実技その他に必要な知識および技能を修得した後で国家試験に合格しなければなりません。

学校は、全国に20校あります。(盲学校を含まず)
昭和30年代以降指圧を含む手技の国家資格を取得できる学校は増えていません。ですのでちよっと入りずらい面があります。

近年あん摩マッサージ指圧師養成学校、学科を増設するよう裁判が起こされていて、近い将来認められるかもしれません。

※(昨年の裁判では大学で教えるのは違法ではないという見解が出ました。ただ資格は取らせないといったものです。)

専門学校は、昼間部と夜間部のある所が多いです。
指圧を中心に教えているのは日本指圧専門学校です。浪越指圧というブランドを3年かけて履修します。
東京の八丁堀にある東京医療福祉専門学校は吉田流按摩の本家です。
大田区の長生学園は整体の技術とプラーナ療法(気功)を学べる学校です。

私は、東洋鍼灸専門学校というところでした。
按摩とマーサージ,鍼灸を学びました。
ここの学校の特徴は当時は按摩と経絡治療をしている臨床家の先生方が多かったです。指圧を中心に学ぶということはありませんでした。
また転部をしたので一部と二部の違いも分かります。

一部(昼間)が充実しているとかは全くありません。
これ、よくある質問なんです(笑)

当時の私の学校は、トレーナーの先生と理学療法の先生が在籍していたのですが「マッサージ」が今思っても特に高度でした

高度がいいかどうかは微妙です。
教え方はイマイチでした。全体的な授業もどうよと思うようなことが多くて一年生の時にストライキみたいのをして抗議した覚えがあります。今の母校は素晴らしい教え方になっています^^;

全体的に今の鍼灸マッサージ学校の方が高度で教え方は上手だと思います。
偶然授業を見たことがありましたが,こんな風に教えてもらいたかったと思いました。
国家資格になったことによりレベルが上ったのだと思います。

学校は設立からの歴史や思想がありますので過去と現在の特徴を比べてみて選ばれるとより良き学生生活が楽しめると思います。

按摩,指圧,整体,スポーツ,医療連携,美容にそれぞれ力を入れている学校もありますので。

学校以外で習った指圧

二十歳の時に初めてサウナでマッサージをしてみた。
とても痛くて、痛いものだと我慢して受けていたら翌日筋肉痛で立てなかった。

それ以来指圧やマッサージは自分には合わないものと思っていた。

学校に入学すると同級生の大学の先生が話しかけてきました。
「君ぷにゅぷにゅした手で気持ちよさそうだね。」
「将来何になるのかと?」
 鍼灸師ですと答えると「なんで指圧をしないんだ?」と痛くて自分には合っていないと言うと「君は上手い人に当たっていないんだ」
「僕の女房なんて僕の指圧で寝ちゃうよ」と。
へーと思って聞いていたが「ここに行くといい」とメモを渡してくれたのが医王会の住所でした。
できるだけ早く食べていける腕が欲しいと思っていたのですぐに連絡しました。
ちょうどタイミングよく講座に潜り込むことができました。
初級が週に一度出かけてたしか二ヶ月で学ぶことができました。

御徒町の医王会に行くと小柄な女性が指圧をしてくれました。
すっと体に心地いい圧が入るのが分かりました。

患者がいれば遠くから横目で見ることができた。
増永先生は亡くなられていました。
たしかこのテキストに書かれている河野先生という小柄な女性の方だった。
モデルで少しやっていただいたが圧が心地よくストンと通るいい感じで響いた。
3組6人で学びました。

増永指圧(禅指圧)は医王会という組織でセミナー形式で教えています。
こちらは学校組織ではないので資格はとれませんが、経絡指圧をもう少し突っ込んで学んでみたいと思う人が入学中または卒業後に門を叩きます。

私は医王会で指圧の形を学び浪越の友人と情報交換しながら臨床で工夫しひとつの形を作りました。
浪越指圧の人は3年間同じ形を刷り込むように学ぶようです。

浪越指圧の卒業生はパターンが似ているのですぐに分かります。
この同じようなパターンが安心感につながると感じたことがあります。
浪越指圧のいいところは、全国どこでもひとつのスタイルで受けられることだと思います。

授業では、一部抜粋ですが次のようなカリキュラムがあります。
(学校によっても異なります)

衛生学、公衆衛生学
・関係法規
・解剖学
・生理学
・病理学概論
・臨床医学総論
・臨床医学各論
・東洋医学臨床論(臨床基礎理論)
・東洋医学臨床論(スポーツ臨床学)
・リハビリテーション医学
・東洋医学概論
・経絡経穴概論
・東洋医学臨床論
・あん摩マッサージ指圧理論
・あん摩マッサージ指圧実技
・リハビリテーション実技

・臨床実習
・社会学(在宅ケア)

学校選びのチェックポイント

あん摩マッサージ指圧師の資格では通信教育はありません。
また外国で学び卒業しても国家資格は与えられません。

受験する場合は、前もって見学などをしておきましょう。
裏口入学などと称して詐欺もありますので気をつけましょう。

現代医学を学び、更に東洋医学の専門を学ぶシステムになっていますが学校によって特色がありますのでリサーチされることを勧めます。
また技術は学校で習得というよりも出会った師匠の技を吸収することになろうかと思います。

☆民間療法(カイロプラクティック・タイ式マッサージ・リフレクソロジーなど)の学校との違いは圧倒的な教育時間のカリキュラムです。
介護などが必要な方や医師が必要と認めた場合国家資格の場合は健康保険が使えることです。