手技の技を覚えるコツ

按摩マッサージ指圧の技を覚えるコツは、期間を決めることです。何ヶ月もかけてはいけません。
時間をかければ出来るものではありません。
ここで言う「技」は、正確な型です。

強さとかは、徐々にです。
学校で教えられたクセのない型を正確に真似します。
丁寧にゆったりとカラダに無意識で出来るまで行います。ここが始めの入り口です。

文章を読んで覚えることはできません。
ただ考え方は参考にはなると思います。
最初は読んでも、あまり理解できないかもしれません。

もしサイト内に書いてあることが理解し実践できるレベルになれば、あなたは立派な中級者です。
初心者が中級者になるためには基礎を習得する必要があります。
ここで言う基礎とは正確に経絡上に揉んだり指圧したりできることです。
全身按摩指圧ができることです。

基本をおろそかにしてはそれ以上の上達はありません。
基本動作を何度も反復練習して無意識レベルまで鍛える必要があります。

まずは形を正確に覚えることです。
こういうトレーニングは、どんな技術習得にでもあるものです。
単調で辛いと思うこともあるでしょう。

それを乗り越えたとき、見える世界があります。
見えた時、触って分かった時の感動は今でも忘れません。
師匠たちは、こういう世界を見ていたのかと。

次のステップが適圧を求めることです。
あん摩マッサージ指圧 現場で使えるようになるには

技は習ってもすぐには使いこなすことが出来ません。
現場で使えるようになるには時間がかかります。
自分が未熟だと教えてもらっても技は使えない。

秘伝を教えてもらっても使えなかったらただの噂話。
技を見て覚えられるくらいだったら学校には通わない。
現場で使えるようになるには多くの人で試してみることです。

技を身につけるために一番最初に私がしたこと腕がいいといわれている先生たちにお金を出して受けてみることにした。
とにかく時間とお金が許す限り知り合いや噂を聞いて受けに出かけました。
一人だけ自分の身分を正直に伝えたら「学生と同業者には施術しない」と言われ、それ以来身分は隠すようにした。

でもほとんどの先生は喜んでくれました。
この多くの治療家巡りは非常に効果的でした。
まず施術されている感覚が分かった。

これとて体質は、全ての人が一緒というわけではないので同じ状態が再現できるとは限らないがその感覚と変化が分かったのはありがたい。

もう一つ大きな収穫は、当時インターネットも普及していないので情報を集めるのは口コミか雑誌とテレビ。
雑誌とかテレビに紹介されている先生たちが全て腕がいいわけではないというのを知ったのも収穫でした。
何度か痛みで悲鳴を上げて受けたこともある。

しかも翌日はぐったりと動けないでいた。
クロワッサンで紹介されていた先生に予約を入れ受けに行ったことがある。
押した後に筋肉をつまみながら捻る方法。

初めての方法で受けつつ翌日大変なことになりそうと思っていたら予想通りもみ返しで寝込んでしまった。
友達が按腹が名人と言っていた先生に予約をとって受けに行った。
朝6時半から2時くらいまで営業している僧籍のある先生。
本も出していてる当時はカリスマ先生だ。

翌日打撲のようなもみ返しで痛かくてカラダが硬くなってしまった。
しかもずいぶんとこののままでは一年以内に命を落とすと脅かされる。

一緒に行った紹介者が真面目に心配していた。
人が上手いと言っても自分で受けてみてカラダがいい方向に変化しないのはちょっと違うんじゃないかと思った。

変化しないのは自分が悪いと思っていたが違う。
施術者のやり方が合わないと変化しない。
変化しない悪化した状態もある。

自分の感覚は最初信用していなかったことがあったが自分を信用せずして誰を信用する?と思うにいたり沢山いろいろなことを体験して感覚を味わった。

そういうのはずっと後になって気がついた。
私はかなり運が良くて出会った按摩指圧の先生は腕が良かった。
特に学校の先生はピカイチだった。

でも学校に入った時は、知識も体験もなかったので上手いのか下手なのかの判断が出来なかった。
他を体験したり卒業してからうちの学校の先生はやっぱり腕はいいのかと評価した。

学校には有名な球団のトップトレーナーが先生だったり、今も第一線で活躍されている先生が当時初めて教わった先生だったりする。

卒後開業して体調を崩しかけて自分の健康のために気功を習った。
この先生もかなりの使い手でした。
この先生の気功教室のお陰で気感が分かった。

数年後日本の気功に興味を持ち弟子入りした先生も今もすごい。
この先生は霊的体質の患者さんが多くて整体とともに気功で調整されています。
各先生方から習った技を自分の治療院に少しずつ取り入れ私の施術技術は上がりました。

開業してみて気がつくのは、似たような体質の方が来院すること。
時折違った体質の方が来院するとデータが無くて最初は慌てます。
ここはとりあえず悪化させないように進めます。

三度目辺りまでで変化させないと来院はなくなります。
体質による施術は学校に通ったり勉強しても分からないところです。
ひたすらデータを取ってフィードバックさせることです。

上手くいかなかったらやり方を変えましょう。
上手く行ったらやり方は変えない。
ここポイントです。

あん摩マッサージ指圧はステップアップで覚えるのが近道

按摩指圧マッサージはすぐに覚えられません。
近道は、意識して行う毎日のトレーニングです。
2015年の箱根駅伝 青山学院大学のようにワクワクして覚えましょう!

何をワクワクするかって?
数ヶ月で一生ものの技術が自分のイメージ通りに使えるようになるのですから。
人に喜ばれるのはお互い気持ちいいですよ。
麻薬のような受けたくなる手を作るためのはじめの一歩を教えます。

そのため毎日1時間でも2時間でも繰り返して覚えるようにします。
最初どうやって覚えたか思い出してみました。

  1. 最初は形を覚える
  2. 毎日1時間は集中して施術の流れをやってみる
  3. イメージトレーニングを取り入れる。
  4. 体力はステップアップで必ずついてくる。
  5. 適した強さは相手に聞いて心地よい圧と筋肉の感じを覚える

私の遍歴から・・・
最初整骨院に努めました。
お手伝いで学ぶことがあれば嬉しいなくらいの感覚でした。

とても忙しい整骨院でした。
ベットも7床ほどあり、先生方も7人ほどいました。

初めてのお勤めなので掃除とかの雑用だと思ったのですがいきなりマッサージに回されました。
「習っていないから出来ません」と伝えたのですが「押してくるだけでいい」と言われ渋々マッサージをしました。

1日5人ほど5分から10分くらいのマッサージをひたすら続けました。
お世話になったのは4ヶ月ほどです。

その次は鍼灸院で助手をしました。

整骨院がとても忙しくて体力もついてなかったのでホトホト疲れました。
なので鍼灸院は少し落ち着いたところと思い医道の日本の求人欄で見つけた渋谷の鍼灸院。

ここもかなり忙しくて整骨院より忙しかったです。
先生がテレビにも特集されるような先生だったのでブレークしていました。

ここは完全に雑用だったので手技が覚えられるところと思い次に探したのは堅実そうな開業して二年目の按摩指圧マッサージ院で
した。
手技はここで鍛えられました。

先生がスポーツマンだったので研修にビデオテープで撮ったご自身の按摩指圧を観て イメージトレーニングに取り入れてました。
先生に一度お手本をしていただき、コレを出来るまでひたすら繰り返すというものです。

イメージトレーニングは2週間は毎日3時間程度行っていました。
イメージで出来ないことは実際に体も動きません。

目標は2週間。
2週間で全身按摩指圧を覚えます。
ほとんどの人は覚えられますがダメな人もいます。

こういう方は1ヶ月が目安です。
これは形を覚えるだけで体がスムーズに動くようになるのには3ヶ月
ほどかかりました。

最初の接骨院での手技はデタラメでしたので矯正するのに時間がかかりました。変な癖がついていました。
2週間で覚えて初めてのデビューです。
最初1から2人の按摩指圧から始まります。
ただこの1人一時間の最初の辛いこと。

1人でぐったり疲れるのにコレで自分の仕事に出来るのかととても不安になりました。
1週間か10日後に先生が私に3人のお客さんを入れました。
当然ぐったりして当日帰りました。

面白いのは1人や2人は全く疲れなくなりました。
そうするとまたある日5人のお客さんを入れました。
当然ぐったり疲れました。
1人1時間の施術なので5時間の按摩指圧です。

面白いことに3人程度の按摩指圧は全く苦ではなくなりました。
体は毎日作業をしていると数週間で慣れます。

こうやって体力をつけて無意識に動きもスムーズにスジやツボを圧えられるようになりました。
圧す強さは相手によって全く違います。
これは、1人ずつ覚えていくしかないです。
上手に心地よい強さを聞き出すことが大切です。

ほぼ数ヶ月で触っただけでぼんやりと相手に合った圧(適圧)がわかってきます。
この適圧はキャリアを重ねていきながら修正します。