あん摩マッサージ指圧の最初のトレーニング
学校でのトレーニングは見様見真似でした。
あん摩マッサージ指圧は2年で免許が試験で受かればもらえた時代です。

しかしマッサージ学校は2年でも全身按摩指圧マッサージは終わらない。
時間が足りなくて終わらないのです。
 マッサージは前腕の軽擦と揉捏で終了。
按摩は拇指揉捏と曲手、指圧の理論を少々。
自分で弟子入りするかモグリで治療院に努めて現場で覚えた時代でした。
これはおそらくマッサージ鍼灸学校の社会での成り立ちが影響していると思います。
もともとは戦前まで弟子入りが普通で衛生保健,生理学,解剖学など現代医学的な基本的なものは学校で補うような形でした。
技などは師匠が教えて認可する形だと思います。
戦後教育法が変わっても戦前の名残が昭和50年代まで続いたものと思われます。
大きく変わったのは平成に入って資格が国家資格になり学校も対応せざるを得なくなった事情があります。
これにより学校で技術もしっかり教えるようなカリキュラムに変わっていきました。
当時の理事長先生と話していたら国は専門学校を大学まで引き上げたいに違いないと話していました。当時バブルでしたので私の母校は売ればいいお金で売れたと思います。
学校だけだったらまず食べていくことは出来ないと実感として思ったのです。
この講座に出たら働けるだけの実力はつくか?
それは無理な話だ。
当時の整骨院の多くはいまでいうクイックマッサージ的になっていて保険でマッサージを提供しているところが多かったです。
そういう募集広告を見てお手伝いと勉強のつもりで入ってみたらそういう状況でした。
でも人を触れるというのはありがたいことで数ヶ月の間,朝7時半から17時まで働きました。18時から21時まで学校でした。

帰りはバブル真っ盛りの夜の歌舞伎町を抜けて新宿駅に向かいました。
当時の歌舞伎町はなかなかすごい光景でした。
いろいろな客引きをかき分けて毎日駅に向かったのです。