治療系のマッサージ指圧と慰安系のマッサージ指圧の分岐点

先日とあるところで「慰安マッサージは資格はいらなくて開業できる」と話していた人がいたけれどそれはしっかり間違いだというのを指摘しておきたい。

医療系は資格が行って慰安系はいらないという。そしてクーポン系のフリーペーパーでは鍼灸は医療系なので掲載することが出来ないがリラクゼーションなら掲載することは出来ますという営業電話もあった。

そりゃ違うだろうと。こうやって既成事実を積み重ねていくのも嘘も続けば某国の歴史問題のような史実になってしまう恐ろしさよ。

治療系と慰安系の違いは何でしょう?
ずばり治療系はポイントを押さえて目標がハッキリしている。

慰安系は?
慰安系は1つのパターンで時間が目安になります。
これはイイ悪いではありません。

私は慰安系からスタートしました。
慰安系のいいところは気持ちいい手を開発できること。
最初から治療系からスタートできるという方は少ないと思います。

よほどお世話になっている治療院が治療系で無い限り。
いつか治療系を目指すなら忘れてならないのが診察技術。

望聞問切

これを意識しないと治療系に転換するのは難しいです。
反省を込めて慰安系はどうしても診断即治療で指圧やマッサージで進めてしまうことが多いと思います。

やる前に痛いところを聞いて進めてしまいます。
でもこれは治療系ではダメです。
将来的に養生治療系に移るのでしたなら 望聞問切を押さえましょう。

望診は何でしょう?
・体の景色を観る
歩き方、動き、体癖、オーラ診/気診

聞診は何でしょう?
聴覚と嗅覚で診察する方法です。
呼吸音、話し方、口臭、体臭などの状態を観察する方法です。

問診は何でしょう?
患者の訴えを聞くことです。
・いつ、何処で、どのようになった。
・過去は病気になったことがあるか?
・どういうつらさなのか
・家族で同じ病の人はいるのかどうか
・どういった種類のストレスか
・どのような環境か
・どのような動きが多いのか

聞診は最重要です。
治療を進めていきよくなってくる過程で忘れていた原因を思い出すこともあります。

問診は重要度は7割以上かもしれません。それほど重要で聞いたほうが早い。

原因が分かれば調子悪くなる過程が分かり治療方針も変わります。
問診はどこかで徹底的にトレーニングした方がいいと思います。

切診は何でしょう?
触診と脈診です。
触診は経脈診と腹診があります。
経絡指圧、按摩をしている方なら行っています。

問題点と正常な場を分けてチェックする能力をアップさせます。
脈診は脈を診て問題となっている経絡を探す能力です。

その他にOリングテスト、入江フィンガーテスト、
経絡テスト[M-test]等があります。

どれも奥は深いですが自分の得意な感覚を磨くことをオススメします。
感覚は人によって得手不得手があります。
私の同級生は脈診が全く駄目で途中で諦めてOリングテストに変えて成功しました。

目がいい人[遠くが見えるという意味ではない]は望診で異常なツボが分かるようになります。

按摩マッサージ指圧師は毎日触っているので触診能力が発達します。
経絡鍼灸師の要に皮膚の状態も分かるようになれば触診が飛躍的に伸びることは間違いないです。
皮膚の状態が分かれば問題の深さが分かり、圧や刺激量、スピードが分かるようになります。

もしあなたが初学者であれば
・問診
・触診
・体癖
・経絡テスト[M-test]
この4つの診察法からスタートされる子とをオススメします。

もちろん気診などが分かるのであればそれはそれで深めていきましょう!