按摩マッサージ指圧の強揉み・弱揉み/強圧し・弱圧しの意味

按摩指圧やマッサージなどの力加減について、クライアントにしてもセラピストにしても力加減が問題となります。
前にも書いていますが強さ加減は最初全くわからないのが普通です。

どうやったら分かるか?

聞きながら強さを掴んでいきます。
そして失敗しますのでそれを修正して精度を上げていきます。

人の体は体質も感受性も違いますのでポタンを押して、簡単に変化するわけではありません。
よく効く強さは適圧です。
これしかありません。
適圧も時間とともに生体は変化しますので止め時が肝心です。

コレが手で分かってくるとある一定の時間枠でこの部位の止め時というのが分かってきます。

最悪なのが
力加減は、強ければ強いほど効果が出る!
痛くても我慢した方がいい!

では弱い力で施術したほうが体には良いのでしょうか?
弱い刺激は体は変化しません。
見た目弱い刺激でも変化しているのは、その方にとって適圧だからです。

なので施術者はある程度幅のある力加減をコントロールできるのがベターです。
強すぎる圧や揉みは微熱を出してしまうことがあります。
これはフットマッサージでも同じです。

ご高齢で体力が落ちていている方や感じ方が過敏な方は要注意です。
体に負担にならない程度でおこなう必要があります。

「母指関節柔らかく指圧が弱い」というお悩みの方へ

按摩マッサージ指圧をする施術者は、指や握力が強いと思われています。
どれだけ練習すると強くなりますか?、またはいつか強くなりますか?と。

私は、強揉みの人の後で指の付け根が慢性腱鞘炎のようになって自分で魚際に灸をしたり鍼を入れたり友達に指を引っ張って抜いてもらったりしました。
氷水で指を冷やす話もよく聞いたことがりました。

これは、全て学生時代の話し。
結論から言うと指を痛めてまで鍛える必要はないと20年経っていえます。
また指には、「甘手」と「辛手」と呼ばれる個性があります。

これは先天的な個性です。
ぐにゃっと柔らかい第一関節がカーブしている指や真っ直ぐな指があります。
これは、個性なので活かしていきましょう。

押す圧が強い弱いに関わってくるので、その人の持ち味となります。
持ち味は、ご自分でいろいろな方に訪ねて歩き、体験するのが1番です。

押された指の感触や力の入れる具合やリズム、持続圧など皆さん違っていてとても参考になります(実践でやっていればですが)。
指の可動域は人それぞれです。
特に親指の根本が柔らかくてゆるい方は、親指を使わずに示指の第二関節を使えるようにトレーニングしましょう。

親指でなくても「親指」に感じさせられたらOKです。
私も甘手で学生時代モグリのマッサージ師で稼いでいて最初の頃に指を痛めてしまいました。
休む状況でなかったので自然と示指を使ってしのいでいました。

この使い方は、増永静人先生の「指圧」という本に紹介されている使い方です。
この中で圧法の基本が紹介されています。
– 指頭圧
– 拇指圧・・・これが指圧でよく使われる指頭圧。変法として示指を使う。
– 示指圧
– 四指圧
– 手拳圧
– 手当
– 掌圧
– 両手掌圧
– 十字掌圧
– 波動圧
– 上下動圧
現在私の手は、全ての第三関節にタコのようなものが出来てます。
これは、親指だけではなく全部の指を使いこなしているからです。
20年選手の私が断言できますが親指を無理に鍛えなくてもいいと思います。

現在私が指圧で親指を使う比率は、8割程度ですが、単独で親指を使っているのは、首や腕のスジを指圧や按摩している程度だと思います。
あとは重ね指や中指を使うことが多いです。

大事なことは、どの指を使おうと垂直圧、持続圧、指や腕で押し込まないいわゆる増永指圧でいわれる「支え圧」の使い方をすることです。
毎日練習は、必要ですが痛みや炎症してまで鍛えることはないです。

自分に向いているやり方を見つけるべきです。
基本の形は大切ですが人の身体の大きさ、小ささは全く違うでしょ。

身体の使い方を考えて指に負担が来ないけど力は伝わるというのが大切なんです。
ひつのやり方をいろいろ視点で試したてみましょう。